漫画家マンガの世界

漫画家を主人公にしたマンガ「漫画家マンガ」を語ります

2018年10月のブログ記事

  • そしてボクは外道マンになる(1~3巻)

    『そしてボクは外道マンになる』平松伸二 ※公式サイト http://grandjump.shueisha.co.jp/manga/gedou.html 1970年代の週刊少年ジャンプの内幕を暴く!という触れ込みの自伝的作品。 4巻が最終巻らしい。 まだ3巻を読み終わったところだが息が切れてきたので... 続きをみる

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  • 次女ちゃん

    作者こやまこいこは、『宇宙兄弟』の小山宙哉夫人。 ※夫妻のインタビューがあった。 https://ddnavi.com/interview/418565/a/ 二人の間には、小学5年生の長女と、幼稚園児(5歳)の次女がいる。 ほのぼの子育て漫画である。 子供は変なことを言ったり、したりする。 「そ... 続きをみる

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  • 月と指先の間

    『月と指先の間』 稚野鳥子 少女漫画は私、駄目。 (感情移入ができない) この作者の作品も読んだことなし。 作者名すら読めん! (どうお読みすれば良いので?) しかし大変タメにはなった。 漫画家の収入などのデータはきわめて詳細。 このくらい細かく書くなら嘘を書いては無意味のはず。 で他では見られな... 続きをみる

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  • 漫画家マンガについて(3)

    こんなのもありますよ、と、『月と指先の間』、『アオイホノオ』、『次女ちゃん』をご紹介いただきました。 今、せっせと読んでおります。 ありがとうございました。 私は昔から本当に漫画家マンガが好きで。 『ゴルゴさんち』(セツコ山田)の旧版なんかも持ってます。 (作者、山田さんにもお会いしたことあり) ... 続きをみる

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  • かくかくしかじか 感想の2

    『かくかくしかじか』のコーチ(絵画教室の先生)は能書きは垂れない。 ただひとつのことしか主張しない。 いろんなことをしはするけれど教えは結局ひとつだけなのだ。 後に主人公はそれが漫画家(絵描き)にとってイノチ(最重要なこと)だった、と知る。 その点がまずもって男谷草介との最大の相違点かな、と思う。... 続きをみる

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  • かくかくしかじか 感想の1

    梶原一騎は決して好きではないんだが。 (私の神は手塚治虫) 梶原作品について書くと延々書ける。 なんといっても思春期に出会った偉大な才能。 かつ私が通算十年以上お世話になった少年マガジンに、深い関わりがあった作家(原作者)だものだから。 しかし梶原のことばかり書いていると他に触れられない。 『男の... 続きをみる

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  • 男の条件 感想の8

    私は、目の前で師匠(池川伸治)の廃業宣言を聞いた。 「僕はもう駄目です。 貸本屋はなくなります。 単行本漫画の出版社は潰れます。 君たちは雑誌に行きなさい」 単行本というのは貸本屋で貸していた漫画。 都内では曙出版やひばり書房が有名だったが、そこのトップ作家は永島慎二でもさいとうたかをでもない。 ... 続きをみる

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  • 男の条件 感想の7

    漫画家が当時の少年たちの「なりたい職業」のトップだったとしても、それは現実的ではない、ただの「夢」に過ぎなかったと思う。 本気で漫画家になりたいと思っていた子は(比率的に)少なかった。 その頃の健全な家庭で、子供に漫画家になると言われて喜んで賛成するところはまずなかったはずだ。 私は高校生になって... 続きをみる

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  • 男の条件 感想の6

    漫画家マンガに話を戻したい。 でもその前にもう一度だけ脱線。 梶原一騎は東京生まれ(1936年)の東京育ち。 私もずーっと東京だから言わせてもらうが。 東京の人は、根性に「ど」なんかつけない。 「ど根性」なんて言わなかった。 巨人の星 オープニング 「どこんじょう」と歌われているのは梶原の語彙では... 続きをみる

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  • 男の条件 感想の5

    今日のテーマは「男の条件は筋肉か?」。 (^o^) 男らしさも女らしさも多分に社会的なもの。 勝つためには敵や競争相手がいる。 優しさも、発揮するには相手が必要。 生き物が全くいなくなった地球上では成り立たない。 それを踏まえて脱線する(?)が、漫画家らしさを描くのに筋肉描写は無用、と私は思う。 ... 続きをみる

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  • 怪獣みたいな松茸

    昨日、松茸をいただいた。 本場京都からだ。 毎年定期便のようにお送りくださり、有難いことこの上ない。 (感謝申し上げます) しかし。 残念だがこんなに傘が開いてしまっていた。 直径25センチはありそうだ。 (美しい緑色の柑橘はスダチ) 近頃の松茸は「大きいのが正義」なのか。 年々巨大化する傾向がう... 続きをみる

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  • 男の条件 感想の4

    冒頭にロダンの「考える人」が登場する。 彫刻の写真ではなく、川崎のぼるタッチの絵だ。 (アシ絵に違いござんせん!) 全身に黒々と、これでもかと描き込まれた筋肉、まるで解剖図のようでお世辞にも綺麗とは言い難い。 この絵に添えられる言葉が、 (すべて引用) 「男の条件とはなにか? これは児童まんが界に... 続きをみる

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  • 漫画家マンガについて(2)

    漫画家マンガを定義しなきゃイカンのかな? と、気がつく。 すると。 「大家さんと僕」も「ニューヨークで考え中」もソレっぽい。 エッセイ漫画のたぐいはみんなソレでありそうな気もしてくる。 またこういうのも。 「梶原一騎伝」 著者・斎藤貴男 原作者は断じて漫画家ではない(と私は思う)が、「漫画を書いて... 続きをみる

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  • 漫画家マンガについて(1)

    漫画家マンガをきわめようなどという野心はないのだが、思い起こせば「絵描きは何を考えているのか」には幼少の頃から関心を持っていた。 忙しかった両親の代わりに祖父母に育てられ、図体ばかりデカイぼーっとした女の子になった私は、幼稚園に行く日が来て、「じゆうがちょう」という物に出会った。 大判の薄い画用紙... 続きをみる

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  • 男の条件 感想の3

    なぜこんなに笑われるようになってしまったのか。 考えてみると私の周囲ではベルばらも笑われていたし、エースをねらえなんかも凄まじく笑われていた。 「バクマン。」で言われているようにシリアス(真剣)度が高いほど笑われる。 同人誌の時代が来てパロディが制限なく描かれるようになると、「何でも笑っちゃえます... 続きをみる

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  • 男の条件 感想の2

    「男の条件」をもしも人に「読んでね」と勧める機会があったら、私が添える言葉は「ギャグです」しかない。 梶原作品の評価はなんでこういうことになってしまったのだろう。 考えているうち、いろいろな課題があることに気がついた。 ・(同じ梶原原作を絵にしているのに)川崎のぼるは笑われるが、ちばてつやは笑われ... 続きをみる

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  • 男の条件 感想の1

    漫画家が主人公の漫画が好き、と書いたら、ネットの友人たちが「今さら、まんが道やトキワ荘じゃないでしょ」と言って、当代の漫画家マンガを紹介してくれた(「かくかくしかじか」、「明日にはあがります。」など)。 古い漫画しか知らない私には大変有難いことだった。 で返礼といってはなんですが、昔の漫画家マンガ... 続きをみる

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  • 築地本願寺のカフェ

    築地本願寺、抹香臭さもないではないが意外にオシャレである。 今年できた大きなカフェはガラス張りで明るい。 (PRONTOが運営しているそう) 築地といえば寿司、というのは過去の話。 市場の移転が迫り、寿司店も移転か閉店の憂き目にあっている。 法事で築地に行き、当初「お昼はやっぱりお寿司」と言ってい... 続きをみる

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  • 築地のシーボルト像

    土曜日(29日)母の三回忌で築地本願寺へ。 そぼ降る雨の中(台風の前だったので)、近くの「あかつき公園」にあるシーボルトの胸像にご挨拶。 《参照》 http://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/2017/04/post-4255.html