漫画家マンガの世界

漫画家を主人公にしたマンガ「漫画家マンガ」を語ります

2018年11月のブログ記事

  • 劇画漂流(上)

    『劇画漂流(上)』 辰巳ヨシヒロ 正統的な漫画家マンガである。 漫画好きの少年がプロ漫画家に育っていく物語。 ほぼ家庭と出版社と同業者しか出てこない。 主人公(作者)はひたすら漫画を読み、業界を歩き廻り、漫画を描き続ける。 もっとも作者からは、 「劇画家ゲキガと呼ばんか!」 とぶっ飛ばされそうな気... 続きをみる

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  • 犬を飼う そして…猫を飼う

    『犬を飼う そして…猫を飼う』 谷口ジロー 漫画家マンガと言えるかどうか。 老いた飼い犬を看取る話が『犬を飼う』。 犬の死後に猫を飼い、子猫が生まれて猫三匹と暮らすことになる話が『猫を飼う』である。 漫画を描くシーンがない。 漫画家らしい生活の描写もない。 ただ視点が谷口ジロー自身。 カテゴリーど... 続きをみる

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  • アオイホノオ(19巻)

    どうでも良いけど私的なお話。 私には娘が二人おりまして。 二人とも「ご朱印」を集めています。 彼女たちから聞いた「ご朱印エピソード」のひとつ。 関西のさるお寺に、劇画家崩れのお坊さんがいて。 その人の描いてくれるご朱印が物凄くカッコいい、という噂があるそうで。 まあ、あくまで噂なのでその劇画調の(... 続きをみる

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  • アオイホノオ(9~18巻)

    『アオイホノオ』 島本和彦 8巻まで読んで挫折したところマイミクのるとがあさんから、 「めげずにお読み!」 という叱咤激励をいただいた。 彼女(るとがあさん)も昔からの漫画読み、かつ目利きであって、私の趣味もよくわきまえてくださっている人だから、黙殺することなどできない。 9巻から再開し、18巻ま... 続きをみる

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  • アシさん(1~3巻)

    『アシさん』 タアモ 再びマイミクぱじゃたさんからのご紹介。 ぱじゃたさん、ありがとうございました! ぱじゃたさん的に表現すると「アシもの」というジャンルの作品。 (同ジャンルの)『漫画アシスタントの日常』では技術論が派手に展開されるが、こちらにはそんなもの(漫画の描き方的なこと)はほとんどない。... 続きをみる

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  • 魔夜の娘はお腐り申しあげて

    『魔夜の娘はお腐り申しあげて』 山田マリエ 前回に続いて脱線します。 どうもすみません。 『アオイホノオ』も『アシさん』も読んでますが終わりません。 次回にはなんとか。 この『魔夜の娘はお腐り申しあげて』は今年の11月19日付けの発行。 (今日ですわ!) なので、ちょっと書いてみたかった。 マイミ... 続きをみる

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  • 監督不行届

    『アオイホノオ』も『アシさん』もまだ読み終わらず。 なのに! 別の作品へと走ってしまう。 浮気な女と責めないで。 突如『監督不行届』について書きたくなった理由、『アオイホノオ』をご存知のかたにならわかっていただけるかもしれない。 『アオイホノオ』には、副主人公並みの扱いで庵野秀明が出てくるのだ。 ... 続きをみる

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  • 漫画家マンガについて(4)

    「これ読みなさーい」 と、ご紹介いただいた中から今、『アオイホノオ』(19巻まで)と『アシさん』(1~3巻)を読んでいます。 両作品とも、業界裏話が豊富で楽しめる。 こんなことがあるんですよ、ねえ驚くよねえ?という軽いハナシあり、巻き込まれた主人公の思いとあがきを深刻にとらえたハナシあり。 『アオ... 続きをみる

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  • マイ殿のメカ動画

    すみません。 今回は漫画家マンガにあらず。 臨時にテストケースで本業の宣伝をさせていただきます。 私の殿、板橋克己は、松本零士のプロダクション零時社に籍を置くメカデザイナー。 最近、オリジナルメカの動画をせっせと公開しております。 メカ好きの方はどうぞご覧ください。 スペースシャトル1998 H3... 続きをみる

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  • 少女漫画

    『少女漫画』 松田奈緒子 漫画家マンガにはこういうのもある! ってご紹介している気になっている。 はい、漫画家マンガが大好きな私です。 しっかし。 私の知らない漫画家マンガも沢山あって、「ご紹介いただいている」ほうが多いような気が…してきたきたきたっ。 最近はエッセイ漫画が流行ってきているせいもあ... 続きをみる

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  • すとまんが

    『すとまんが』 内田春菊 大腸がんは今や、がんによる死因のトップ。 特に女性に増えているそうだ。 これは同じ作者による『がんまんが』の続編。 手術を受け人口肛門(ストーマ)になった体験が、漫画ならではの赤裸々さで語られる。 大変タメになる。 Amazonのレビューには悪い評価も出ていたが、内田春菊... 続きをみる

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  • そしてボクは外道マンになる(4巻)

    『そしてボクは外道マンになる 4』 平松伸二 漫画家が一人ぼっちでネーム(ストーリーとコマ割り)を考える。 長時間の集中を続けると、睡眠時のような脳の状態が現れ、無意識界にアクセスすることがあるらしい。 するとどうなるか。 夢に近い物が見えてくるのだ。 『月と指先の間』の主人公にはジョルジュという... 続きをみる

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  • 石ノ森章太郎の物語

    『石ノ森章太郎の物語』 石ノ森章太郎 15本の短編が一冊にまとまっている。 すべて「自伝的」ストーリー。 フィクションとノンフィクションの混合率が作品ごとに異なる。 SFあり、ファンタジーあり、エッセイ風あり。 私たちの世代の漫画マニア、特に漫画家志望者は皆が皆、石ノ森の影響を受けた、と言って良い... 続きをみる

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  • 漫画アシスタントの日常(1巻)

    『漫画アシスタントの日常』 大塚志郎 池袋のジュンク堂で見かけつい購入。 面白かったので2巻も3巻も買ってしまった。 改めてAmazonのレビューを読んだところ、多くの人に「主人公が偉そうにしていて魅力がない」と酷評されていて意外だった。 絵もうまいし情報満載で、ワタシ的には非常にお薦め。 確かに... 続きをみる

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  • アオイホノオ(1~8巻)

    第1巻から8巻まで一気に読んだ。 11月2日現在、19巻まで出ているというからあと11冊読まなければ。 いや読んだところで完結には届かない。 今も連載中、進行形の大長編。 漫画家(orアニメーター)志望の主人公が、次々と行く手に現れる障害を乗り越え、運動会よろしく爆走していく物語。 『アオイホノオ... 続きをみる

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