漫画家マンガの世界

漫画家を主人公にしたマンガ「漫画家マンガ」を語ります

バクマン。感想の2

《Wikipediaより》
『バクマン。』は、原作・大場つぐみ、作画・小畑健による日本の漫画作品。『週刊少年ジャンプ』2008年37・38合併号から2012年21・22合併号まで連載された。単行本は全20巻。その内容から様々な世代に支持された。


今の漫画の作り方が知りたい、と書いたが、「バクマン。」が描かれたのは2008年から2012年。
これでも、私から見れば新しいのだが。
2018年の現状からすると、もうお話にならないほど古いのかもしれない。


なにせ紙に描いているんだもんね、漫画を。



アシスタントも漫画家と同じ部屋で描いているし、パソコン自体があまり出てこない。
(今なら全部パソコンで描く)


しかしこれらはみんな「画稿」つまり絵の描き方の問題であって、ストーリーの作り方なら、今もそれほど変わらないはず。


ストーリーは頭で作るんですよ(ははは)。
それを絵描きさんや編集さんにどうやって伝えるか。
この問題において、「バクマン。」の頃に画期的なことが起こった、と私は思う。


原作者はネームを描く。
出てくる原作者が全員、ネームを描く。
主人公はもちろんだし、ライバルも。
漫画原作とはネームである、ということになった時代の漫画が「バクマン。」なのだ。


ありていに言って、私はネームを描けません。
もしかすると描けるかもしれないが(頭の中には漫画の絵があるので)、よほどトレーニングを積まなければ無理、だと思う。


私の時代(50年から20数年前)には、原作といえば小説体、あるいはシナリオ形式だった。
有名な「巨人の星」の原作の原稿(のコピー)を見せられながら、少年マガジンの編集者から、「こんなもんです(こんなふうに書ければよろしい)」と教わったのだ。
(書けるわきゃないが)


私が今回仕入れた「バクマン。」の集英社文庫には、大サービスで原作の原稿が載っていた。
梶原一騎(巨人の星の原作者ですよ)が生きていたら、何と言っただろう、と考えてしまった。