漫画家マンガの世界

漫画家を主人公にしたマンガ「漫画家マンガ」を語ります

漫画アシスタントの日常(1巻)

『漫画アシスタントの日常』 大塚志郎


池袋のジュンク堂で見かけつい購入。
面白かったので2巻も3巻も買ってしまった。
改めてAmazonのレビューを読んだところ、多くの人に「主人公が偉そうにしていて魅力がない」と酷評されていて意外だった。
絵もうまいし情報満載で、ワタシ的には非常にお薦め。


確かに主人公は酷い奴だが、実際に(心の中に)このくらいの気合を持っていなければ一宿一飯の渡世人(フリーのアシ。私の時代には「渡りのアシ」といった)は続けていけんでしょう。
『バクマン!』や『アオイホノオ』と比べるのは筋違い。
読後感の良さ(カタルシス)はないが、それだけ現実が酷いのよ。
現実の酷さをよくぞ描いてくれました、と思う。
(ラストを友情・努力・勝利やギャグで締めくくられたら、真実味がまるでなくなる)


ただし本物のアシのかたが書いていたけれど、今はデジタル化が進み、ベタだのトーンだの言われても参考にならない時代がやってきている。
情報満載と言っても、すぐに過去の遺物になりそうではある。